Blenderで戦車を作ろう その1(車種の選定)
こんにちは しがない霊長類のevaryogaです。
「Blender初心者でもできる戦車モデリング講座」を今日から連載していこうと思います。
「戦車が作りたくてBlenderを始めたけど、肝心の作り方が分からない!」
「小物のモデリングはつまらないから、一つ大きなものをドンと作りたい!」
というような方たち向けの講座です。
戦車の作り方を解説したサイトが意外となかった(あってもバージョンが古かった)ので、自分で解説しようと決めた次第です。『ガールズ&パンツァー』というアニメにハマって戦車を作りたくてBlenderを始めた自分も、意外と解説サイトが無くて当時困ったものです…。
どんなモデリングも、大まかな手順はこんな感じです。この流れで順次解説していきます。
今日は①を解説しましょう。
①作るモノを決める
まず初心者にとってどの戦車が作りやすいかについて説明しましょう。ポイントは2点です。
1.量産された戦車を選べ!
リアルなモノをモデリングするにあたって、現物の資料は不可欠です。
インターネットで検索しながら資料を探していくことになるのですが、あまりにもマイナーだったり、製造数が少なかったりすると写真を挙げている人が少なくなり、うまく資料が見つかりません。そこそこ量産されている戦車を選びましょう。
2.最初は「できるだけ角ばった形状の戦車」を選べ!
モデリングというのは基本的に立方体などの簡単な形から、辺を増やして面を足したり減らしたりして作っていきます。なので形状はできるだけシンプルな方がいいわけですね。流線形だったり曲面が多い形状(鋳造の形状が多い)だと、それだけ必要な辺の数が増え、作り方が複雑になってしまいます。複雑な形状は初心者には挫折の元になるので、できるだけ角ばった、シンプルな形状を選びましょう。
この2つの点から作りやすい戦車と作りにくい戦車の例を挙げておきます。
特にオススメはティーガー戦車,T-34/76(1942),KV-2あたりですね。有名でそこそこ量産されてて形状もシンプルと、三拍子そろった戦車です。
私が初めて作った戦車はKV-2でした。今見ると無限軌道が雑だったり転輪の形状が違ったりツッコミどころ満載ですが、当時は達成感がありましたね(ミリオタじゃない友達に見せると違いなんてバレないので凄そうな感じに伝わりましたしねw)
今回はT-34-76(1942)こと、ソ連で開発された6万両製造の鬼戦車。六角砲塔の76mm砲搭載型T-34をモデリングしていきましょう。下図は私が制作したT-34戦車です。一枚目がテクスチャ(色づけ)あり、二枚目がモデリングのみ。基本的に二枚目と同じようなクオリティのものが初心者でも作れるようになるよう解説していきます。
今回はここまで!
次回は三面図や資料の確保、Blenderでの三面図の設定方法について解説します。
See you next time!!